tainai tokei

□サイクリング オン ザ ワールドパッチベイ 016 2004.2.17

人間の体内時計は25時間あるという、まことしやかな話しが便利に使われている。しかし「日光を浴びるとズレがリセットされる」という地味な方の話しは意外に知られていないようだ。自律神経を大切にしよう。それは日の光を浴びれば済む話しなのだし、それを忘れると簡単に昼夜逆転して、実際不便だ。我が愛車リカンベントScooterbikeは無惨に一本の物干し竿に姿を変えられ、見知らぬホームレスのおっさんが一輪車として愛用しているその頃、JR東日本が開発した路上も走る新しい地下鉄線の試乗に紛れ込んだ僕は板橋駅にある分岐点で「これ以上埼玉に近づくと昼休みが終わってしまう」と家族に言い残して神保町に戻ることにした。朝の6時に「イターイ!」と絶叫して飛び起きた。尻を強打する夢を見たのだった。飛び起きてもしばらく尻が痛かった。

眠っても眠っていつまでも眠いという病気を抱えている僕は、今日は朝からよそ様の会社でミーティングなのでとっとと出社することにした。おっとその前に弁当を作って中華粥を食べて歯を磨かねばならない。いい加減汚れてしまったダウンジャケットはクリーニングに出す必要があるので、大胆にもコートを着てリカンベントに跨る。またがるというよりも寄りかかるわけだが。

日中の気温が14度まで上がるというのでなんとかなるだろうという算段で漕ぎ出す自転車。今日もお日和が良く、少々の風を我慢すれば上々の仕上がり。魚の歌を唄いながら見上げる愛宕森タワーもごきげんよろしく、青い空にマッチしていた。

さあ、企画書の直しも終わったから印刷だ! と思ったらトナーが切れていた。
全部修正したと思ったら直し残りがあった。
あっさり許可されると思ったらずいぶん先になるようだった。
待ち合わせ先の人が1時間遅れてきた(明日だと思っていたらしい)。

そんな日だ。

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